開催のごあいさつ(7/28(日) 東京 反マスコミデモ)


<政権交代とマスコミ>

2013年参議院選挙が終了しました。
これにより、3年3カ月の民主党政権時代を含む、2007年参議院選挙以来の、
6年に及んだ日本の政治的混乱は一応の落ち着きを取り戻すといえるでしょう。

その間の日本は、政治・経済・外交・国防において大きな混乱と後退を経験しました。
その結果として、国民の間には政治不信が生まれ、残念なことに低投票率に繋がってしまったといえるでしょう。

マスコミは、参議院選挙の直後から、いや、そのひとつ前の衆議院選挙の時から、
低投票率を理由に、まるで現在の政権には政権の資格がないとでもいうかのような、
そして、政治不信や低投票率が現在の政権の責任であるかのような、
ネガティブキャンペーンを続けています。

しかし民主主義国家においては、「投票に行かない」ということも有権者の意思の表示であり、
その結果として成立した政権に正当性がないというような主張は、暴論である事はいうまでもありません。
また、そもそも、政治不信の原因は本当に政治だけの責任でしょうか?

振り返ってみれば、6年前の参議院選挙直前から、4年前の衆議院選挙にかけての、
マスコミの、政権交代へと誘導するような、政権交代キャンペーンというべき報道プロパガンダ、
それが政権交代へと繋がったことを、完全に否定する人は少ないでしょう。

議会制民主主義の選挙により、政権交代当時の、民主党を中心とした野党勢力は国民の審判を受けました。
しかし、政権担当能力の無い各政党を、その巨大なメディアの力によって政権の座に押し上げ、
結果として起きた政治的混乱と政治不信。
マスコミには、その責任は全く問われなくてよいのでしょうか?

マスコミが、単に情報を発信するだけの無謬の存在であり、
政治的意思を持たない存在であるということを信じる人は少ないでしょう。

マスコミを支配する巨大な力や陰謀が存在し、それが政権交代へと誘導したというような、
SF的な陰謀論はおいておくとしても、
マスコミの持つ反権力的習性が、集団的ヒステリー的に、
政権交代キャンペーンを引き起こしたとはいえるかもしれません。

そしてその力は、実際に政権交代を引き起こし、政治的混乱に陥れることが可能であるほど強いものでした。
この6年間は、それを認識することができた期間といえるかもしれません。



<反マスコミとは>

ネットでときおり目にする「反マスコミ」というワード。
それは、メディアの情報を遮断し、一切見聞きしない。
あるいは、その存在を認めないという意味ではないと考えます。

権力(三権)という大きな力に対し、対抗する力としてマスコミがあるように、
すでに第四の力といわれるようになって久しい、大きな力となったマスコミ。
市民社会には、そういう存在に対して、その暴走を防ぐために、
対決する為の力が自然に生まれてくる、そういう意味があるのではないでしょうか。

マスコミと戦うなら、マスコミ人になればいいじゃないかといった単純なものではありません。
それならば、権力と戦うなら政治家になればいいということになり、
マスコミの存在自体が否定されてしまいます。

「権力対マスコミ」という、これまでの対立軸に対し、
「マスコミ対反マスコミ」という新しい対立軸や考え方が、
インターネットの登場によって自然に生まれてきたのだと考えます。

また、ネットを中心に、2011年に起きたフジテレビデモ、それにつながるそれ以前からの動きや、
それ以後もなおも続くアンチメディアの炎。
これらを上手く捉えたワードでもあると思います。



<東京 反マスコミデモ実行委員会>

「東京 反マスコミデモ実行委員会」は、
2011年から続く、都内での各種のネット発アンチメディアデモの経験者が集まった、
このデモ行進を企画・実行するための、ネットオフ型グループであり、政治団体ではありません。
公共機関に対しデモ行進の責任者として届け出て、デモ行進時における責任を負う役割の者はいますが、
政治団体とした見た場合の「代表」は存在しません。

※警視庁での相談の際、かなり念入りに確認を受けました。
「東京 反マスコミデモ実行委員会」は、
「行動する保守運動」に連名する団体ではなく、
そこに連名する個人・団体の協賛を受けることはありません。



<マスコミ・メディアのあり方を問うデモ行進を行います>

今回、私たちはネットを通じて、同じ疑問・意見を持つ人たちと、
マスコミ・メディアのあり方を問う、街頭デモ行進を行うことにしました。
しかしそれは決して、憲法の保障する言論・表現の自由に対する挑戦ではありません。
マスコミが行う報道も、市民がその中におかしいと思う点を社会に表明することも、
それらはすべて等しく守られるべき大切な自由であると考えます。
そしてそれらがともにあってこそ、
言論の自由が保障された健全な市民社会の姿であると、私たちは信じます。

時に心ないマスコミにネット弁慶と揶揄されるように、ネットの中だけで発言するのではなく、
にぎやかな繁華街の街頭で、街を歩く人たちに、マスコミに対しての疑問を主張しませんか?
ちょっとおかしいなと思うメディア企業の社屋の前で、落ち着いた形で、でもちょっぴり熱く、
自分の思うところを、声をあげて主張してみませんか?
賛同いただける方々の参加をお待ちしております。




<朝日新聞・歴史報道問題へのアピール>

今年に入り、朝日新聞の過去の歴史報道に関する、報道や議論が活発化しています。
今回のデモ行進のルートの終了地点が朝日新聞のそばであることもあり、
朝日新聞に対しての特別アピールを行いたいと考えています。



2013年(平成25年)7月22日 「東京 反マスコミデモ」実行委員会



  • 最終更新:2013-07-22 22:02:05

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